さくもとコラム「ずっと・ずっと健康で」 Vol.9「1万歩と健康の物差し」
Vol.9「1万歩と健康の物差し」
年末年始は天候に恵まれましたね。穏やかな新年を迎えられた方も多いのではないでしょうか。
私は晴天続きということもあり、年末から仕事始め前日の1月5日まで、9連日のウォーキングを達成しました。
とは言っても、全くたいしたことではなく、自宅近辺や、大阪城公園の散歩程度で、多い日でも約1時間、スマホによる歩数では7,000歩程度といったレベルです。
今まであまり意識をしなかった歩数ですが、これだけ歩いても、1万歩には届いていないと考えると、私にとって1日1万歩を達成することはとても難しいという感覚を持ちました。
もちろんウォーキング以外も歩数にはなりますが、自宅でスマホや歩数計まで付けることはしませんから、家事や移動などがどれくらいの歩数になるかを測定する、「1日1万歩の物差し」は難しいかもしれません。
さて、9日間の私のウォーキング体験を通じて感じたことは、「1日1万歩ウォーキング」への疑問です。まず勤労世代では、時間確保が難しく現実的でないこと、と同時に、「1万歩も歩く必要性が本当にあるのか」という素朴な感想です。
もちろん歩くことの重要性を否定するものではないのですが、歩数へのこだわりがあまりにも強すぎるように思えてなりません。
「1万歩も毎日歩いていて、軟骨がすり減りはしないか」、「不自然な歩き方で、腰痛にならないか」等、加齢とともに現れる、膝や腰への弊害にも目を向けたいところです。万歩計がブームになった一昔前の健康志向から、そろそろ方向転換をしてもよいのではと感じています。
年末、NHKが元気な100歳以上の人たちは一体どのような生活をしているのかをまとめて放映していました。番組では、健康で長生きをするためには、日々“ちょこまか”と動くこと、その人なりの生きがいを持つこと、人との交わり等、これらが健康長寿に繋がるとまとめていました。
さて、皆さんはどのような形で、健康寿命(長寿)を目指しますか?