第13回OCHISセミナー 終了しました!【10月18日(木)開催】
第13回OCHISセミナーはおかげさまで、大盛況のうちに無事終了することができました!
トラック・バス・タクシーの事業者様、協会の方々、行政、マスコミの方々総勢80名の方にご参加いただき、大いに盛り上がりました。
ご参加いただいた皆様、様々なご協力を下さった皆様、本当にありがとうございました。
■□ 第13回OCHISセミナー ■□
・日時:2018年10月18日(木) 11:00~17:00(情報交流会は17:10~)
・場所:大阪大学中之島センター (大阪市北区中之島4-3-53)
・テーマ: 「健康起因事故と過労死対策
~注目すべきは、情報の共有&合わせ技~」
当日の様子です。
OCHIS理事長 武田が開会の挨拶をいたしました。
続いて、OCHIS平田から平成29年度SAS検査結果・分析と健康支援についてご報告しました。
その後「良質睡眠確保の重要性について ~脳・心臓疾患と睡眠の関連性を中心に~」と題してOCHIS理事長 武田が講演いたしました。
睡眠の目的や意義から、なぜ質が大切なのか、質を高めるための方法を話しました。
この時間は、「ランチョンセミナー」として、講演を聞きながらランチを召し上がっていただきました。
OCHIS管理栄養士が監修した「ドライバーのための意識改革弁当」(レスメド㈱協賛)で、お腹も満たされました。
彩り鮮やかなお弁当は昨年同様、カロリー抑え目(580kcal)、減塩、野菜や海草(食物繊維)たっぷり!で、今年も皆様からも大好評でした。
国土交通省自動車局安全政策課 課長 山腰俊博氏による基調講演です。
「睡眠不足に起因する事故の防止と健康起因事故の防止について」と題してご講演いただきました。
睡眠不足に起因する事故の発生状況のデータをお示しくださり、事故防止に向けて、国交省の「指導監督マニュアル」やウェブサイト掲載の「睡眠不足対策の強化に関するQ&A」から具体例をお話しくださいました。
公益社団法人全日本トラック協会 交通・環境部付部長 大西政弘氏による基調講演です。
「過労死防止対策とドライバーの健康管理 ~全日本トラック協会の取り組み~」と題してご講演いただきました。
トラック業界の過労死等の実態から、過労死等防止対策の着実な実行に向けて、国・行政、事業者、トラック協会、ドライバーの4つの立場から何ができるかを具体的に示してくださいました。
(公財)大原記念労働科学研究所 所長 酒井 一博氏による講演です。
「運輸業における過重労働と健康管理のあり方」と題してご講演いただきました。
過労死とは何か、その原因のメカニズムから、疲労が過労へと進行するとどうなるかをお話いただきました。
また、疲労マネジメントによってどのように過労死を防止していくか非常に分かりやすくお示しくださいました。
OCHIS副理事長 作本が「ドライバーの健康状態の現状と運輸ヘルスケアナビシステムに基づく情報の集約化」と題し、OCHISが全ト協より受託し、定期健康診断の事後フォローによる健康起因事故防止を目的に構築した『運輸ヘルスケアナビシステム®』の2018年度中間報告をいたしました。今回は現時点で報告済みの12社901人分の分析がなされ、運輸業界の現状が垣間見えました。
運輸ヘルスケアナビシステム®には、入力された自社データに基づくBMIの割合や、年代別高血圧者の人数などのグラフが付属しています。そのため状況がより「見える化」され、社内での健康管理の改善や啓発活動に有効活用できます。
また、トラック協会会員事業者には手厚い無料のフォローアップがついています。貴重な情報を、「見える化」からさらにステップアップさせ、活用していくようにすすめました。
OCHIS保健師 黒田です。
「運輸ヘルスケアナビシステムを活用した健康推進と予防対策について」と題して、健康管理を実施するメリットと必要性について話しました。“定期健診の未実施者が多い”“医療機関への受診勧奨ができていない”などの課題点をクリアするための具体的なPDCAの回し方などの提案や、実際に健康づくりに取り組んだ従業員の声を紹介しました。
J-ロジテック株式会社 常務取締役 鈴木 和夫 氏による事例報告です。
「当社における健康増進活動の取り組み」と題してご講演いただきました。
定期健康診断結果を確実にフォローしていく重要性を気付かれてから、社内でのフォロー体制の構築や、健康増進活動カレンダーの作成など、具体的に活動を展開していかれました。
特に万歩計のデータを申告してもらい、成果に応じて表彰がある「楽しく歩いて健康増進キャンペーン」は減量成功者も出るなどの結果となったようです。
まだまだ現実は厳しく活動は道半ば‼とのことでしたが、まずは取り組みを始められたことに会場から見習いたいとの声が上がりました。
休憩時間には展示コーナーをご覧いただきました。
パルスオキシメーター(睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査機器)・
CPAP(シーパップ:睡眠時無呼吸症候群の治療機器)の実物が展示され、使い方をご説明しました。
パネルディスカッションです。
OCHIS理事長 武田をコーディネーターとして、パネリストは
国土交通省自動車局安全政策課 課長 山腰俊博氏
(公社)全日本トラック協会 交通・環境部付部長 大西政弘氏
(公財)大原記念労働科学研究所 所長 酒井 一博氏
CHIS副理事長 作本
OCHIS保健師 黒田
の5名でした。
健康診断後のフォローの問題点をもう一度確認し、現時点でできること、これから将来に向けて安全管理と健康管理の両輪がバランスよくなされていくためにどうすればよいのかが議論され、情報の共有化との合わせ技が要(かなめ)となっていくことが協調されました。
セミナー終了後は会場を移して情報交流会が開催されました。
来年も秋に開催を予定しております。またのご参加、お待ちしております。