第27両輪会【2023年4月12日(水)(WEB)】が無事終了いたしました!
昨年に引き続きのWEB開催となりました。
全国からご参加いただいた皆様ありがとうございました!
テーマ:「ドライバーへのアプローチ、健康と安全の両輪から」
第27回両輪会の様子です。
当法人副理事長で両輪会代表の作本が、開会の挨拶をし、今回のテーマ設定の経緯を述べました。
会社の規模や業態に関係なく、事業者様に共通のお困り事は、ドライバーさんへの意識改革や教育ではないかというところに行きつき、「ドライバーへのアプローチ、健康と安全の両輪から」というテーマとなりました。
OCHIS保健師 安島が情報提供①「運輸ヘルスケアナビシステム®の2022年度実績と新たな取組み」と題して、全ト協事業である運輸ヘルスケアナビシステムの実績や、今年度新たに導入する労災保険の無料二次健診への誘導事業についてなど、新たな取り組みを中心にお話ししました。
OCHIS保健師 黒田が情報提供②「SAS事業の実績報告と、浮上した課題及び新しい支援について」と題して、睡眠時無呼吸症候群(SAS)事業の現状を述べました。また、SASは自覚症状がないのが特徴で、それゆえに精密検査や治療を拒否する人が多いという現状から、ドライバーがいかに治療を継続できるか、事業者の側でできることの提案を行いました。
休憩を挟み、両輪会立ち上げの事業者様でもある、(株)合通ロジ 総務部課長 狩集氏に、事業者による事例報告①「定期健康診断から有所見者への取組み」と題して、定期健康診断後の受診指導についてお話いただきました。
産業医と協力し、有所見のあった従業員への受診勧奨、WEBでの受診報告回答フォーム作成、回答者へのフォロー等の様々な工夫を示してくださいました。
質疑応答として、
・産業医の体制
・健康診断の実施から受診勧奨、産業医面談までの期間
にお答え頂きました。
続いて、同じく両輪会立ち上げ事業者である、梅田運輸倉庫㈱安全管理部課長 岸本氏に、事業者による事例報告②「ドライバー向け取扱規則等の『ドライバーズブック』の活用について」と題して、ドライバーの安全教育の経緯についてお話しいただきました。ブックによって、ドライバーが絶対に守るべきことが可視化され、本人はもとより、営業所管理者も注意や指導がやりやすくなったというメリットがあった。しかし運用等にはまだまだ課題もある、これからも変化継続させていきたい、と述べられました。
質疑応答として、
・「ドライバーズブック」制作後の乗務員からの意見や反応はどのようなものだったか
・記載されている内容の違反事故は軽減されたか
・作成したセクション・メンバー、また改訂するときのメンバーは誰か
・事故発生者の再教育について
にお答え頂きました。
次に両輪会発起人の梅田運輸倉庫㈱相談役 岩﨑氏が第27回両輪会を総括してくださいました。
今回の両輪会では定期健康診断後の一歩進んだ取り扱いと、ドライバーへどうわかってもらうかという企業側の考えと従業員への繋がりを深める方法が取り上げられたが、参加事業者にとって少しでもアドバイスとなれば幸いである。また、参加事業者それぞれがいま行っていることをご意見として出していただき、両輪会のテーマとして投げかけていただきたい、と述べました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の両輪会で皆様にお会いできることを楽しみにしております。