第12回OCHISセミナー 終了しました!【10月27日(金)開催】
第12回OCHISセミナーはおかげさまで、大盛況のうちに無事終了することができました!
トラック・バス・タクシーの事業者様、協会の方々、行政、マスコミの方々総勢83名の方にご参加いただき、大いに盛り上がりました。
ご参加いただいた皆様、様々なご協力を下さった皆様、本当にありがとうございました。
■□ 第12回OCHISセミナー ■□
・日時:2017年10月27日(金) 11:00~17:00(情報交流会は17:10~)
・場所:大阪大学中之島センター (大阪市北区中之島4-3-53)
・テーマ:運輸業界における次世代健康管理の必要性と対策(かたち)
~定期健康診断とSASにフォーカスした情報の一元化とは~
当日の様子です。
OCHIS理事長 武田が開会の挨拶をいたしました。
その後、OCHIS平田から28年度SAS検査結果の報告と両輪会(5月開催)グループワーク総括をご報告しました。
その後「進化する医療情報のネットワーク化と活用」と題してOCHIS理事長 武田が講演いたしました。
近年話題の“IoT”(あらゆるモノがネットワークでつながり情報をリアルタイムでやりとりする仕組み)、“AI”(人工知能)がどのように医療分野で活用されているか、これからどう応用されるか、が話されました。
この時間は、OCHISセミナーはじめての「ランチョンセミナー」として、講演を聞きながらランチを召し上がっていただきました。
OCHIS管理栄養士が監修した「ドライバーのための意識改革弁当」(レスメド㈱協賛)、キリン㈱ご提供のデカフェ(カフェインを抜き)のキリン生茶で、知識に加え、お腹も満たされました。
カロリー抑え目(580kcal)、減塩、野菜や海草(食物繊維)たっぷり!の彩り鮮やかなお弁当は、皆様からも大好評でした。自社でも注文したい…というお声も!
国土交通省自動車局安全政策課 課長 吉永隆博氏による基調講演の様子です。
「事業用自動車の事故防止対策」と題してご講演いただきました。
政府による交通安全基本計画、国土交通省の健康起因事故の対策強化についてお示しくださり、
「安全対策の取り組みは一朝一夕では効果が目に見えない場合が多いが、関係者一人ひとりのたゆみない努力の積み重ねや連携で効果がでる。また、関係者がルールにのっとり、必要な対策を実行することが、安全性への期待に応える事となる」とお話しくださいました。
公益社団法人全日本トラック協会 交通・環境部付部長 大西政弘氏による基調講演の様子です。
「過労死防止対策とドライバーの健康管理 ~全日本トラック協会の取り組み~」と題してご講演いただきました。
トラック業界の過労死等の実態や、過労死等防止対策についてお話しくださり、「長時間労働対策、健康管理対策、過重労働対策、休息・睡眠対策」の面で何をなすべきか、何ができるかを示してくださいました。
(公財)大原記念労働科学研究所 所長 酒井 一博氏による講演の様子です。
「運輸業における過重労働・健康管理のあり方」と題してご講演いただきました。
「ドライバーが健康であってこそ、安全が確保される」として、運行(業務)管理と健康管理を一体的に管理することの大切さをお話いただきました。
過労死とは何か、また健康起因事故発症のメカニズムとの共通性について、さらにそれぞれを防止するための対策について非常に分かりやすく話していただきました。
OCHIS副理事長 作本が「運輸ヘルスケアナビシステム実証実験の中間報告と今後の展開」と題し、定期健康診断の事後フォローによる健康起因事故防止を目指して構築された『運輸ヘルスケアナビシステム』の中間報告をいたしました。この事業は(公社)全日本トラック協会の委託事業として今年度の6月から始まりました。今回は現時点で報告済みの14社956人分の分析と提案がなされました。中間報告も非常に興味深い結果となりましたが、最終報告でこのシステムの活用で今まで見えなかったリスク、対策のノウハウをさらにお示しできる事になります。
ご期待ください。
OCHIS保健師 黒田による講演の様子です。
「健診データを活用した健康推進と予防対策について」と題して、「運輸ヘルスケアナビシステム」で実際に死の四重奏や高血圧をピックアップするなど、どのように利用できるかを話しました。
また健康起因事故防止のために、社外との連携も活用できることを示しました。
堀内運送株式会社 経営企画室・人事課 課長 三浦隆志氏による講演の様子です。
「SAS検査から治療までの管理者が行う社内展開について」と題してご自身の経験も交えながらご講演いただきました。
三浦氏には第20回両輪会(大阪開催)でもご講演いただきましたが、大変好評で、もっと多くの方にお聞かせいただきたい!とOCHISセミナーで再度のご登壇となりました。
SAS検査を自社に取り入れるためにどのように上司の理解を得たか、ドライバーへどう説明したか、が会話形式で紹介され、スクリーニング検査→精密検査→治療のガイドラインも示してくださいました。
SASの正しい知識と担当者の熱い気持ち、手厚いフォローとコミュニケーションが安全運行につながる実例だったように思いました。
休憩時間には展示コーナーをご覧いただきました。
パルスオキシメーター(睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査機器)・
CPAP(シーパップ:睡眠時無呼吸症候群の治療機器)の実物が展示され、使い方をご説明しました。
パネルディスカッションです。
OCHIS理事長 武田をコーディネーターとして、
パネリストは
国土交通省自動車局安全政策課 課長 吉永隆博氏
(公社)全日本トラック協会 交通・環境部付部長 大西政弘氏
(公財)大原記念労働科学研究所 所長 酒井 一博氏
堀内運送株式会社 経営企画室・人事課 課長 三浦隆志氏
OCHIS副理事長 作本
OCHIS保健師 黒田
の6名でした。
今回のセミナーは国交省(トップ)の政策から、事業者(ボトム)の実際の取り組みまで、幅広い内容が扱われ、「運輸ヘルスケアナビシステム」の分析から見えてきた実状に、参加者からも、大変参考になったとのお声を多数いただきました。
セミナー終了後は会場を移して情報交流会が開催されました。
来年も秋に開催を予定しております。またのご参加、お待ちしております。