第26回両輪会 【2022年2月24日(WEB)】終了いたしました。

 

両輪会初のWEB開催、慣れない事に何かと不手際があったかと思いますが、ご容赦くだされば幸いです。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

テーマ:「血圧管理とSAS対策で健康起因事故を防止しよう」

    ~点呼時の活用を踏まえて~

 

第26回両輪会(WEB)の様子です。

当法人副理事長で両輪会代表の作本が、開会の挨拶をし、今回のテーマ設定の経緯を述べました。

両輪会はフェイスtoフェイスによるざっくばらんな情報交換会で回を重ねてきたが、「コロナ感染を理由にこのまま消滅してしまうのでは…」という危機感から、Web開催に踏み切ったこと、健康起因事故の根源ともいえる、高血圧とSASにスポットを当て、さらにその関連性に着目することで、点呼のクオリティを上げることができないかとの思いで、テーマを設定した旨を述べました。

引き続き副理事長作本が、情報提供① 「血圧とSASの一元化による事故防止について ~SAS・血圧の同時測定結果から~ 」と題してオムロンヘルスケア㈱との共同研究から、SAS陽性者は起床時高血圧と相関関係にあり、脳血管疾患など循環器疾患を起こしやすく、健康起因事故のリスクを抱えているハイリスク者と推察できると述べました。また運輸事業者の血圧測定の現状や、改善できる点などを提案しました。

 

OCHIS保健師 信本が、情報提供② 「早朝時の高血圧の重要性について」と題して、早朝高血圧とは何か、放置の危険性を述べました。早朝高血圧改善のための4つのポイント、①服薬処方の見直し、②寒さ対策、③生活習慣の改善、④家庭血圧の習慣を示し、血圧を記録することで、普段から自分の血圧を把握することの重要性について述べました。

 

OCHIS保健師 安島が、情報提供③ 「適切な血圧の測定方法について」と題して、知っているようで知らない、正しい血圧測定について話しました。血圧の測定値に変化を及ぼす要因として ①測り方、 ②タイミング、 ③環境・衣服、 ④内的要因を挙げ、適切な計測方法を説明しました。また、改めて毎日記録をつけることを勧め、点呼時の血圧測定は、健康起因事故予測の鍵であると強調しました。

 

休憩を挟み、両輪会の発起人のお一人、梅田運輸倉庫㈱相談役 岩﨑小夜子氏が、事業者による事例報告① 「事故原因からの血圧指導までの経緯」と題して、点呼時の血圧測定実施に至るまでの経緯を、過去の健康起因の発症事例や苦労話を交えてストレートにお話しくださいました。高齢化による運動能力の低下と健康起因事故が絶えないが、日頃から健康管理を意識し、徹底する重要性や、運転も健康も過信せずに、早期発見・早期治療に取り組んでいく決意を述べられました。

岩崎氏のお話の後、質疑応答があり、堀内運送㈱三浦氏、西肥自動車㈱山田氏より質問があり、岩崎氏から返答、アドバイスをいただきました。

 

続いて、行方運送㈱安全衛生推進室 室長の名雪馨氏が、事業者による事例報告② 「ドライバーのSAS治療の必要性と困難点 ~自らのSAS体験を通して~」と題して、SAS対策の必要性や難しさを、ご自身のご経験を通してお話しくださいました。

寝ている時に3分間も息が止まっていたこと、CPAPを使って寝た朝の爽快感を臨場感たっぷりに伝えてくださり、その経験を生かした職場での指導や、ドライバーの立場に立った思いやりのある声掛け方法を話してくださいました。

 

最後に当法人副理事長で両輪会代表の作本が、総括として、名雪氏と岩崎氏の話のポイントをまとめ、発起人仲間である岩崎氏と共に、今回の内容は、事業所の規模により難しいことがあるかもしれないが、「いいとこどり」をする情報交換会なので、活用できるところはどんどん真似していってほしい、と述べました。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

また来年度の両輪会で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

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