第19回OCHISセミナーはおかげさまで、無事終了いたしました!
■□ 第19回OCHISセミナー ■□
・日時:2025年11月21日(金) 13:30~16:30
・テーマ: 「中小企業の健康管理を考える~なぜ難しいのか、その背景と解決策を探る~」
当法人理事長の武田が開会挨拶をいたしました。
「中小企業の健康管理を考える~なぜ難しいのか、その背景と解決策を探る~」というテーマで、国土交通省、全日本トラック協会、労働科学研究所、事業者様に、遠方よりお越しいただいて、貴重な講演をして頂けることへの感謝を述べました。
基調講演Ⅰ
国土交通省 物流・自動車局 安全政策課 課長の鈴木氏が「健康起因事故防止に向けた取り組みについて~プロドライバーがいつまでも元気に誇りをもって働ける世の中を目指して~」と題して、プロドライバーを取り巻く環境の現状、「事業用自動車総合安全プラン2025」、健康起因事故防止に向けての様々な取り組みについて話されました。SASや脳、心臓、眼科健診などの検査の重要性と有所見者への早めの対策が事故防止につながることが強調されました。
それに伴い、適宜各種マニュアルの作成や改訂、スクリーニング検査費用の補助事業等、事業者が取り組みやすい支援や環境を整えていることを話されました。
基調講演Ⅱ
公益社団法人全日本トラック協会 交通・環境部 調査役 吉池 氏が「トラック運送事業者の現状と全ト協の健康支援について」と題して、運輸業の健康起因事故や過労死の現状を話されました。健康起因事故が増加している中、個々のドライバーへの健康診断のフォローアップが必須であり、そのためにも運輸ヘルスケアナビシステムⓇを積極的活用してほしい、とお話しくださいました。
また、SASをはじめとした様々な助成事業や、ドライバーに直接アプローチするためのYou tube動画の配信等を行なっていることをご説明いただきました。
※運輸ヘルスケアナビシステムⓇは、運輸事業者様(バス、トラック、タクシー)にご利用いただける定期健康診断フォローアップツールです。トラック事業者様は全ト協事業として半額の補助があります。
事業者発表
株式会社スタンダード運輸 代表取締役 小林氏が「運輸ヘルスケアナビシステムの活用と中小企業の課題」と題して、自社の健康への考え方と取り組みの変化をお話しいただきました。
健康診断で問題があって病院に行けというだけでは従業員は動かない、行かない理由は、会社に動ける仕組みがなかったから!という認識のもと、健康経営取得にむけて動きだしました。
健康診断機関を一本化し、「運輸ヘルスケアナビシステム®」で問題を見える化して必要な従業員へ的確な指導をし、初診料は会社負担で病院にかかる、「行動導線」を整えました。
今後もこの仕組みを改善に向けて継続していきたいと話されました。
10分の休憩の間に、OCHISや協賛企業様の展示をご覧いただきました。
【OCHIS】
・社会貢献として、毎年出展している大阪府トラック協会主催「トラックフェスタ2025」のブースの様子や食習慣アンケート
・「健康管理で事故防止ポスター」
・パルスオキシメータ(睡眠時無呼吸症候群検査機器)
・パンフレット等
【ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社】
・NT-proBNP (健康診断時の採血で測定可能な心不全診断)
【レスメド株式会社】
・SAS治療機器 CPAP
【株式会社ミレニア】
・簡易認知機能スケール 「あたまの健康チェックⓇ」
第2部OCHIS発表
OCHIS保健師 安島が「健診結果から探る、中小企業の健康状態と現状」と題して話しました。
ナビシステムデータから、中小企業を、従業員が①50人未満、②50人以上300人未満、③300人以上のグループに分けてそれぞれの特徴を分析しました。
その結果、
・①はハイリスク者、肥満、高血圧、脂質異常、高血糖の各項目で②③より割合が高い
・①②は従業員の大多数がドライバーである
・①②は高齢従業員の割合が高く、健康課題を持つ人も多い
という実情が浮かび上がってきました。
既にハイリスク者の従業員への対策はもちろん、ハイリスク者にならないための対策も重要であること、そのためにOCHISがお手伝いできる事を話しました。
第2部提言
OCHIS副理事長 作本が「何が中小企業の健康管理を難しくしているのか、その背景を考える」と題して話しました。
健康管理を難しくしている背景や課題として
・労働安全衛生法では50人未満事業者に定期健康診断の報告義務がないため、未受診者が存在し、健康状態が見えない。
・病院に行きたくても従業員が少ないので代替要員確保が難しく、受診をためらう、行かない。
・経営者が「ドライバーの健康管理は個人の問題、経営が優先」と考える健康意識の低さ
・定期健康診断を受けたとしても、結果のばらつきや複雑さのせいで、手がつけられていない、等
が考えられ、それぞれの問題に関して、今すぐに事業者ができる提案と、各関係団体への協力や提言を述べました。
基調講演Ⅲ
大原記念労働科学研究所 酒井氏が「中小企業における安全と健康の示唆するところ」と題して、エッセンシャルワーカーとして働いておられる職業ドライバーや事業者の現状、トラックドライバーの健康管理の現状を示しました。
その後、全ト協の取り組みとしてのトラック業界の多重構造の改革に期待していること、事業者の取り組みとして、点呼の完全実施と健診結果のフォローをすること、地域や業務系列によるネットワークを活用する等ができることを話してくださいました。
最後に、OCHIS理事長 武田が総括をいたしました。
健康起因事故予防として、
・発症そのものを防ぐ一次予防→ 健康管理の徹底や生活習慣改善支援をする
・異常の早期発見・早期対処をする二次予防→運転前点呼での体調チェックやSASスクリーニング検査、ドラレコ等での異変検知
・事故になる前に抑える三次予防→ 自動ブレーキやドライバーモニター、車内カメラ等での異常時の停車支援、早期 通報等があり、これを進めていく為には、データを収集し、見える化し、活用する必要があると話しました。
また、事故に学ぶ予防だけでなく、よい事例から学ぶこともこれからは特に重要であることも強調しました。
その後、閉会の挨拶をし、無事にセミナーを終了することができました。
セミナー後は9階のサロンアゴラで、情報交流会を行い、業界を超えて意見交換を致しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
また来年のOCHISセミナーで皆様にお会いできることを楽しみにしております!
最後までご覧いただきありがとうございました。














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