第16回OCHISセミナーはおかげさまで、無事終了することができました!

初の会場とLive配信のハイブリッド開催でしたが、全国から大勢のトラック・バス・タクシーの事業者様、協会、行政、マスコミの方々にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆様、様々なご協力を下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

■□ 第16回OCHISセミナー ■□

・日時:2022年11月2日(水) 13:30~17:00

・テーマ: 「健康起因事故のさらなる背景を探る~合わせ技をどうする?SAS・高血圧・生活習慣・働き方等~」

当日の様子です。

当法人理事長の武田が開会挨拶を致しました。「健康起因事故のさらなる背景を探る~合わせ技をどうする?SAS・高血圧・生活習慣・働き方等~」というテーマと、プログラムを紹介し、withコロナ環境下でOCHISセミナー初の会場とLive配信のハイブリッド開催となった事を話しました。

国土交通省自動車局安全政策課 課長 村上氏が「健康起因による事故防止について」と題して、事業用自動車の交通事故の現状や、健康起因事故防止に向けての様々な取り組み、SASや脳検診などのスクリーニング検査の重要性について話されました。また、これからの働き方として、情報通信技術(ICT)を活用した運行管理についてお話しくださいました。
公益財団法人大原記念労働科学研究所 酒井氏が「合わせて1本!~ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチの合わせ技で~」と題して、まず最近の健康起因事故の事例を示されました。そして健診結果のフォローや行動変容、飲酒運転防止、高齢ドライバー問題などを合わせ技として対策していく重要性を話されました。

公益社団法人全日本トラック協会 交通・環境部 部長 大西氏が「トラックドライバーの健康管理と全ト協の取り組み」と題して、健康起因事故や過労死防止への取り組みを話されました。トラックドライバーの労働時間や休日、健康診断の実態を示され、労働管理と健康管理の両輪で取り組む事が重要で、運輸ヘルスケアナビシステム等を活用してほしいとお話しくださいました。

※運輸ヘルスケアナビシステムは、運輸事業者様(バス、トラック、タクシー)にご利用いただける定期健康診断フォローアップツールです。トラック事業者様は全ト協事業として半額の補助があります。

10分の休憩の間に、OCHISの提供している「健康管理で事故防止ポスター」やパルスオキシメータ(睡眠時無呼吸症候群検査機器) 、CPAP(睡眠時無呼吸症候群治療機器)、血圧計の展示をご覧いただきました。

保健師 黒田が「健康起因事故の背景と情報の一元化、そして有効活用:高血圧対策の新しい試み」と題して、ドライバーが血圧測定を習慣化することで自身の健康意識が向上すること、服薬者は治療効果状況がわかり、生活習慣の改善効果を実感できるなど様々なメリットがあり、健康起因事故防止にも寄与することを話しました。

続いて、「安全と健康対策 あれこれ」と題して、事前に録画した株式会社マイシンの総務部次長 山田氏へのインタビューをご覧いただきました。「運輸ヘルスケアナビシステム®」を導入するなどの、健康経営への積極的な取り組みの数々を紹介してくださいました。

保健師 安島が「健康起因事故の背景と情報の一元化、そして有効活用:運輸ヘルスケアナビシステム®とSAS対策の事業推進から」と題して、OCHISの蓄積してきたデータから、ドライバーの健診や生活習慣の数値が、平均より悪い傾向にある事、それを踏まえて事業者が会社や従業員を守るために何ができるかを話しました。

鶴山運送株式会社 安全管理部 安全管理者 田村氏が「わが社の健康管理の取り組み」と題して、社員の健診結果で肥満、高血圧、糖尿病の人が増えてきた事が健康経営へのきっかけとなったとお話しくださいました。定期健康診断を人間ドックにして、社員がより健康への意識が高まった事、SASスクリーニング検査や軽度認知機能チェック、メンタルヘルスなどにも力を入れて取り組んでおられることをお話しいただきました。

当法人副理事長 作本が第2部の総括として、「健診のあり方と情報の合わせ技~健康起因事故の背景を踏まえて~」と題して、情報を合わせ技とすることで、複合的な背景が見え、事業者、健診機関、OCHIS等関係者が有効性のある対策を講じていくことができると、強調しました。

最後に、理事長 武田がコーディネーターとなり、先にご登壇いただいた講師の皆様とディスカッションを行いました。運行管理、労務管理、健康管理の重要性や一元化、健診機関に対して運輸業界への理解を深めて頂く事などに関する意見が出されました。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

ご参加いただいた皆様からの貴重なご意見、ご感想をまとめました。詳細はこちらからどうぞ。

また来年のOCHISセミナーで皆様にお会いできることを楽しみにしております!

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