第15回OCHISセミナーはおかげさまで、無事終了することができました!
初のWEB開催でしたが、全国から大勢のトラック・バス・タクシーの事業者様、協会の方々、行政、マスコミの方々にご参加いただきました。
遠隔地からでも参加できてよかった、運輸業界における課題・取り組み事例が聞けて貴重な機会だった等、大変ご好評をいただきました。
ご参加いただいた皆様、様々なご協力を下さった皆様、本当にありがとうございました。
■□ 第15回OCHISセミナー ■□
・日時:2021年11月16日(火) 13:30~16:30
・テーマ: 「アフターコロナを見据えたドライバーの健康管理
~情報の一元化で事故リスクの予兆発見~」
当日の様子です。
「アフターコロナを見据えたドライバーの健康管理~情報の一元化で事故リスクの予兆発見~」というテーマと、プログラムを紹介し、コロナ下でOCHISセミナー初のWEB開催となったため、若干の不安はあるが、参加者にとって有意義な時間となるよう祈念していると話しました。
国土交通省自動車局安全政策課 課長 谷合氏が「健康起因事故防止に向けた取組について」と題して、健康起因事故発生状況や、事故防止に向けての様々なマニュアルやガイドラインの活用と、スクリーニング検査の重要性について話されました。また、これからの働き方改革として、点呼や運行中の情報通信技術(ICT)の活用の展望についてお話くださいました。
公益財団法人大原記念労働科学研究所 酒井氏が「運輸業界の働き方改革の推進とアフターコロナ時代の過労運転の防止対策」と題して、まずコロナによってどのように多面的な影響が出ているか、また国交省 事業用自動車事故調査委員会の5年総括から見えたことをお話しくださいました。そのうえでアフターコロナに向けて安全運行への重要な3つの軸を示され、魅力ある職場環境と働き方で、人の集まるやりがいのある仕事・職場づくりを、と話されました。
公益社団法人全日本トラック協会 交通・環境部 部長 大西氏が「トラックドライバーの健康管理と全ト協の取り組み」と題して、全ト協の過労死防止計画を話されました。その背景には健康起因事故が増加傾向にあること、運輸業が脳心臓疾患の業種別過労死認定数のトップであることを示されました。過労死防止には、健康診断とそのフォローアップ(運輸ヘルスケアナビシステム®の運用等)が重要であるとお話くださいました。
10分の休憩をはさみ、当法人マネージャー 平田がOCHISからの情報提供を行いました。
2020年度の当法人でのSASスクリーニング検査の統計・分析から、実施者の4割が、要精密検査対象者で、精密検査に実際に言った方の9割がSASの確定診断を受けている、という衝撃の結果をご報告いたしました。
OCHIS保健師 黒田が「ドライバーの生活習慣の現状と変化~運輸ヘルスケアナビシステム®利用者アンケートより~」と題して、ドライバーの生活習慣が2018年から3年間にわたってどのように変化したのかを話し、自社の健康管理を進めていくためにできることを提案しました。
また、「運輸ヘルスケアナビシステム®」を利用し、「健康優良法人ブライト500」を取得された湖南運輸株式会社の管理部長 清水氏にインタビューしました。取得に至った経緯や努力された事をお聞きし、これから健康優良法人取得を目指される事業者様にエールをいただきました。
「コロナ禍における事業者様の取り組み」では堀内運送株式会社 経営企画室・人事課 課長 三浦氏をお迎えして、平田がインタビューを行いました。
コロナ禍でのちょっとしたいい話3つを、軽妙なやり取りで紹介されました。ともすればコミュニケーション不足に陥りがちな状況でも、担当者の従業員への少しの気遣いが、良い関係と良い結果を生むことがわかりました。
当法人副理事長 作本が「情報の一元化で事故予兆に挑戦!」と題して、①定期健康診断や労務管理情報を一元化し、総務・人事と運行管理者が情報共有をし、事故予兆につなげていくこと、②高血圧とSASを一元化管理し、地道かつ着実に個人の意識改革、行動変容を、と訴えました。
最後に、基調講演をしてくださった3名の方々に本日のまとめやご感想をいただきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また来年のOCHISセミナーでは直接皆様にお会いしたい、と願っております。